日常にも使えるデジタル化とその効果

先日、NHKあさイチの取材を受けました。

テーマは家事シェアの料理編で、家事を夫婦でどのようにシェアしていくか。
(取材されたときの記事はこちら:「今こそやりたい!家事シェア・料理編」)

私はその中で、週末の時間を使って工夫している家庭の例として取り上げてもらいました。
我が家では平日は忙しいので、週末に私(夫)が献立立案、買い物リスト作成をして、作り置きもするという分担でした。

この中で、献立立案から買い物リストの作成でExcelを活用していたことが、Twitterなどで注目されました。
今回はこのExcelを例に、日常でも使えるデジタル化の恩恵について紹介します。


献立→買い物リスト作成を一括作成


写真①:献立整理中

共働きの我が家では、買い物は週に一回、車で10分のスーパーでまとめ買いをしています。

1週間分の献立から買い物リストを作成するのは、人手でやると結構大変です。
昔は付箋でレパートリーを書いて献立を決めていました。(写真①)

まず、1週間の献立のメインメニューを決めてます。
ここだけでも大変ですが、この7日分のメインメニューに必要な食材リストを買い物リストにするのも大変です。

単純にリストを追記するだけだと、野菜、肉、野菜、肉などの並び順になり、リストの順で買い物をすると、何度もスーパーを回ってしまいます。
実際には、リストを見ながら野菜だけを探して買い物しますが、量が多いと、どうしても逆走が必要なことが多くなります。

そこで、メインメニューで必要な食材をリスト化し、そのリストについて買い物コーナーの情報を追加し、買い物リストを並び替えるExcelを作りました。
これによって、1週間の献立が決まると、買い物リストが作成され、さらにそのリストはいつもいくスーパーの並び順になっている仕組みです。

このリストを活用することで、7日分の食材でも、全て買い物カゴに入れるのにかかる時間は、約20分。スーパーのレジ待ちや会計、往復も含めると約1時間半。
つまり、1日あたりの献立と食材の買い物が、たった15分でできるのです。

我が家ではこの仕組みが定着しており、2年間この仕組みを使い続けました。


デジタル化の恩恵


レシピというデータも、電子化するだけでなく、レシピから食材にデータを紐付け、さらに食材も買い物コーナーというデータを付加させることで、1アクションで並び順まで最適化された買い物リストを作成することができます。

しかし、このようにExcelを誰もが作れるわけではありません。
そして、電子化されたレシピもこのような構造化されているわけではありません。

レシピに必要な食材データや、スーパーの食材並び順のデータをそれぞれ紐づけて作る必要があります。
レシピを追加する際には、新しい食材を登録したり、買い物に行くスーパーが変わるたびにデータを登録する必要があります。

このデータ登録の作業は大変ですが、献立から買い物リストを作る作業は毎週発生します。

登録する時の負担に比べて、毎週得られるメリットの方が大きい為、この仕組みも2年ほど続けることができました。


Googleが取り組んでいるレシピの構造化


では、こういったデジタル化は業界的にできていないのでしょうか?

Googleが、Schema.orgという団体を通して、レシピデータ はこうやって構造化しましょうという取り組みが実施されています。

この構造化のルールに則っているレシピサイトは、Googleからレシピサイトとして認識されるようになり、検索一覧画面でレシピカードという形式で他のレシピと比較しやすい形式で表示されます。
レシピカードとして表示されると、例え純粋なサイトとしては検索順位が下位のコンテンツでも、トップページに表示される可能性が高くなり、よりリーチされやすくなります。

その為、レシピサイトとしてGoogleに認識してもらう為には、この構造化の対応をしていくことがより重要になってくるでしょう。


献立→買い物リストをスマホで実現


冒頭で紹介した、献立から買い物リストを一括で作成するExcelですが、今はスマホアプリのFamCookに機能を移植しました。

弊社の開発したFamCookでは、登録されたレシピで献立を立案すると、そのレシピに必要な食材が買い物リストに一括作成されます。
そして、その買い物リストの並び順も、スーパーによって個別に並び替えを設定できます。
また、登録レシピに気に入った料理がない場合は、前述の構造化対応されたレシピサイトのデータを取り込むことができます。

私も毎週使ってるので、よろしければお試しください。

こちらからダウンロードできます。