賃上げが進む昨今、フリーランスコンサルタントの契約単価も上昇傾向にあるのか?

現在、フリーランスコンサルタントの契約単価は上昇傾向にありますが、昨今の賃上げとは別の理由によるものです。

労働市場の賃上げは、政府の賃上げ政策や物価高によるものですが、フリーランスコンサルタントの契約単価は、クライアント側の需要過多により上昇しています。昨今、DX需要の高まりや「SAP 2027年問題」などの煽りを受け、フリーランスコンサルタントへの高い需要が続いています。こうしたなかで、募集案件が増加し、契約単価が上昇しているのです。

しかし、外部環境の変化により需給バランスが極端に変化するケースもあることから、市場動向には注意が必要です。例えば、新型コロナウイルスの感染拡大が起きた2020年春〜秋ごろには、フリーランスコンサルタントの需要は急速にしぼみ、契約単価も20〜30%ほど下落しました。

そのほか、クライアント側との交渉により契約単価が上昇するケースもります。そのため、契約単価アップを目指すときには、自身の貢献度やプロジェクトの成果などを踏まえながら、クライアントやエージェントと交渉してみてもよいでしょう。