22話「お金と仕事の関係 補足説明4」

今回は、16話で経営者向けに書いた内容を補足説明したいと思います。

◆人間界の真理を理解する。

人は、必ず死にます。時間は有限です。いつ死ぬかも分かりません。私は、小さい頃から体が弱かったです。早くから死について考える事が出来ました。
極論ですが、明日死ぬと決まったらあなたは、今日何をしますか?
1日1日を大切に生きる事が重要だと思います。
人のきれいな面、きたない面がある事も知る。良い人もいれば悪い人もいる。いっぱいありますが、少しずつでも分かると良いです。

◆企業理念は大切であり、必ず実行する。分かり易く共感を持てる理念が良い。

◆企業理念が、経営に悩んだ時に生かされる様にする。

◆企業理念を理解する社員が多いほど強力な組織だ。

これも非常に難しいです。でも一番大切です。「何故、会社や個人事業主になったのでしょうか?」単なるお金儲けの為なのか?お客さんや従業員から共感を持てる企業理念であり、しっかり利益も得られる理念だと良いと思います。

◆経営者として数字が強いと良い。簿記よりも決算書が読める事が大切。

決算書の読むコツは、別のコラムに書きましたので、参考にしてください。

◆最低限の法律知識を幅広く勉強する。

これも大切です。経営者は、幅広く法律知識を勉強すべきです。

◆経営者は、全従業員の幸せを考える。しかし、難しい場合は、70%以上の従業員が幸せになる事を考える。

これも難しい事だと思います。従業員が満足しない不幸な会社が、お客様に対して良いサービスが出来ますか?従業員の不満が大きい会社は永続しますか?

◆経営者は、人間性、決断力、行動力、先見性、洞察力、チャレンジ精神(勇気)、カリスマ性、誠実さ、素直さ、強かさが大切。

上に立つ人は、やはり魅力(色々な種類がありますが)が大切です。得意な部分から伸ばすのが良いです。カリスマ性は、持って生まれた才能です。努力で得る事は難しいです。

◆ランチェスターの法則やパレートの法則を応用すると良い。

ランチェスターの法則は、弱者の法則とも言われます。中小企業が営業戦略を考える時に参考となります。詳しい内容は本に出ていますので、読むと良いと思います。

パレートの法則は、80:20の法則と言われるものです。上位20%の得意先が80%の売上を占めているとか。例えば、優先順位をしっかり考え、1日、10時間仕事をする場合、2時間集中して仕事をする時間をつくる。私は、遅くても朝7時30分から仕事をします。電話等無く、集中して仕事が出来る時間です。トリンプという会社も電話や会議が無く、集中して個人で仕事が出来る時間を確保しています。パレートの法則を応用すると良いでしょう。

◆経営者は、付加価値のある仕事を創造する事に注力する。従業員、専門家、外注先へ任せられる仕事の割り振りを適切に考える。

これも深く考えると難しいです。ついつい作業的な事もやってしまう。部下にまかせられないとか。一人事業者ならあまり考えなくても良いですが、従業員がいる場合は、割り振りを適切に考えるべきです。

◆真の経営者は、自分よりも能力がある者を動かせる人である。難しいですが。

劉備玄徳みたいな経営者は、なかなかいませんが、本当の経営者だと思います。

◆経営者は、予算と実績を比較し分析をする。

最初は、売上高、外注費、仕入れ、人件費、大きな固定費だけで良いです。少しずつ細かくしていきましょう。会計事務所を活用すると良いです。

◆事業をおこなう上で、感謝の気持ちを忘れない。

お客さんは勿論、従業員、仕入先、外注先に対しても感謝の気持ちを忘れない。自分に対する戒めでもあります。当たり前と思わない事です。

◆潰れない会社の目安は、自己資本比率40%以上、経営安全率10%以上

当座比率130%以上が一つの目安です。フリーキャッシュフローが黒字。

別のコラムにも書きましたが、会社は、潰れない事が大切です。お金があれば潰れません。過度な節税は会社を潰します。ちゃんと税金を払って、自己資本比率を高めましょう!!自己資本比率が高ければ、安い金利で資金調達出来ます。

◆夜中、一人で自分と向き合い自問自答する。

これは非常に重要です。家族の邪魔が無い一人の空間で考えてください。

この事業を進める事が正解か?今の生き方で良いか?仕事のスタンスは、正しいか?色々あると思います。忙しくても行動しながら客観的に自分と向き合い自問自答する。分からないところは、先輩、師匠、メンター、専門家に相談する。

経営者は孤独の時があります。決断は、一人でする場合があります。腹を決めて、自分と向き合い悩みながらも決断しましょう。

◆事業は、大きな失敗をしても立ち直れる様に準備をする。

事業には、チャレンジが必要です。いくらまで新規事業ができるのか、投資額と期間を決める。失敗しても立ち直れるのかを考える。その為には、利益を出し、税金を払い資金を貯める事が大切な準備です。

いつも最後まで、読んで頂き、ありがとうございます!!