子供の遊び場として我が家を提供

小学校低学年の放課後の過ごし方について、学童やお留守番、様々な選択肢があるかと思いますが、我が家では宿題が終わったらは自宅でお友達と遊んで良いことにしています。そのメリットについて今回はお伝えします。


約束を守る練習になる


我が家は長男は小学二年生、長女は卒園前から、一人で外に遊びに行かせられるようになりました。あくまで同じマンション内・目の前の公園といった、道路を挟まずに往来できる場所に限らせています。キッズ携帯や位置情報を知らせる端末は持たせておりません。昨今様々な事件がありますので、悪い人がいたとしても見た目には見分けがつかないので気を付けるよう、常に言い聞かせていますその他、出歩く時は常に犯罪者とすれ違っているという意識を持つこと(大袈裟かもしれませんが、電車の車両に乗れば1人はいる、というので事実だと思っています)、「とにかくさけんでにげるんだ わるい人から身をまもる本 (いのちのえほん)」という絵本を繰り返し読み聞かせていました。この本はもともと海外のベストセラーで、迷子になった時にどうすれば良いか、知らない大人に話しかけられた時にどのように返せば良いか、大人から嫌なことをされた時にどうすれば良いか、実際そういった事件があるということをまず知ることができ、とてもおすすめです。その上で、遊びに行く時は子供達に以下の約束を守らせています。

  • 宿題を終わらせてから遊びに行くこと。

  • 遊びに行く場所を私に伝え、その場所以外には行かないこと。

  • お友達のお家のインターフォンを鳴らす際、鳴らして良いのは1回のみとすること。(こちらも明確に伝えないと何度も鳴らしてしまい、お家にご迷惑をおかけしてしまいます)

  • 門限を守ること。延長したい場合は事前に相談すること。(習い事がある場合は余裕を持って15〜20分前に切り上げるように、早めの時間を伝えています)

他にも、土日遊びに誘いに行くのは朝10時から(ご自宅によっては13時から)等たくさんありますが、まずはこれらを徹底して守らせています。


子供達は家でも遊びたい


我が家には毎日誰かしらお友達が遊びに来てくれます。その上で大事なことは2点あります。

1点目は、私とお家の人のいうことを聞けるかどうか。家に上がる時は「お邪魔します」帰る時は「お邪魔しました」等の挨拶をすること。これは「おはようございます」「さようなら」「いただきます」「ごちそうさま」と一緒の大切なご挨拶。言った方が、おばちゃん(私)が気持ち良く「いらっしゃい」と迎え入れてあげられるんだよ、と言うことで言おうねと逐一声を掛けています。そして、お家の人との約束(主に時間)は必ず守ること。帰る10分前、5分前には声をかけて、できる範囲でお片付けをするように促しています。当然「えーもう!?」「時間が短い」「もっと遊びたい」といったクレームはありますが(特に我が娘)「ママのルールを守れないんだったらお家で遊べない」とキッパリ言い切った上で、我が子もお友達も確実にルールを守らせます。家で遊ぶ時は、私の言うことが全てです。そして子供達ができている時は褒めるようにしています「ちゃんと時間を守れて素晴らしいね」「宿題やってきてさすがだね」「靴を揃えられていて素敵だね」褒められているお友達を見て、我が子もやろうといった気持ちになってくれるので、一緒に教育することができて助かっています。

2点目は、お友達の保護者の連絡先を交換しておくことです。お家で預かることになりますので、小学校から渡される緊急連絡網やママ友を通じて紹介いただき、もしくはお友達に「お家の人に渡してね」と電話番号とご挨拶を書いた付箋を渡して、可能な限り連絡が取れるようにします。ご挨拶は「いつも遊んでいただきありがとうございます」といったご挨拶と、「こちらが自分の連絡先なので今後何かあればいつでもご連絡ください」といったものです。これは長男長女共にやんちゃなので、何かやらかした時にすぐに謝りに行けるようにというのが理由です。実際にそれが功を奏した場面が何度かありました。そして保護者のLINEの名前表示は全て「○○くんママ(パパ)」に変えています。そうすることで覚える必要はないのと、問題が発生した時にすぐに対処することができるのです。子供達は一見疑問に思うような言動があったとしても、どんどん学び成長し、それらはすぐに改善されて行くものです。保護者のトラブルへの対処の仕方から、今後どういったリスクがあるかを把握することができます。

意見が分かれるところとは思いますが、この2点を徹底することで「あのお友達とは遊ばないで」といった制限をかける必要はなくなり、何かトラブルがあったとしても、比較的気持ちよく遊ばせることができます。


家遊びによるメリット・デメリット


子供達は外で遊ぶのも楽しいですが、家でも遊びたいものです。家で遊ぶことのメリットは、実はたくさんあります。

  • 圧倒的に安全。不審者に遭わず、事故に巻き込まれなくて済みます。ベランダやガスに関しては決して触らない、インターフォンには不用意に出ない、家の鍵は開けないよう普段から気をつけていれば(まだ3年生だからなのかもしれませんが)何ら問題はありません。

  • おもちゃの再利用。普段自分達が遊んでいないおもちゃやゲームは何かとあるかと思います。お友達が来てくれることでそれらに触れて、また違った遊びをして再利用することができます。

  • おもちゃの破損・紛失リスクが少ない。外にswitchなどのゲームを持ち出して遊んでいるお友達が、途中で飽きてベンチに放置したまま別の遊びに行く、と言う場面を度々目にします。ゲームの破損や紛失といったリスクから免れることができます。保護者が在宅できるのであれば、喧嘩になった際エスカレートする前に対処することができます。

  • おやつのコントロール。余分に取らせないようコントロールすることができます。

他、家は子供達にとって楽しめるものが多いので満足度が上がります。子供達同士がより仲良くなります。そういった満足度の高い遊びを通じて、協調性や創造性を育むことができます。ルールを守ることを互いに意識し合うことができる、怪我がなく安全、下の子にとってはお兄ちゃんお姉ちゃんの遊びは刺激となり、長男は長男の友達・長女は長女の友達+次女で遊んでいるので兄妹喧嘩が減る、喧嘩したとしても周りのお友達が私の代わりに注意してくれる、門限を確実に守らせることができる、switchなどのゲームはお友達と一緒にやるから楽しい、など、とにかくメリットしかない、といったところでしょうか。

デメリットとしては、運動量の低下と、いかに我が家が狭いか・散らかっているかを、お友達を介して知られてしまうことです。前者は、家で遊んで良い日を限定的にすると良いです。例えば、晴れている日はお家はダメ。もしくは、1時間だけお家で遊んで良い、とする等。後者はどんなに散らかっていても多少掃除や換気ができていれば(要は遊びに来てくれたお友達が体調を崩すことなどがなければ)何の問題もありません。こういった取り組みをしていたので、三週間の春休みは全く退屈せず、出掛けなくとも毎日楽しく過ごすことができていました。朝から遊びたいから、朝練や勉強をちゃんとするなど、普段よりメリハリをつけることができていたように思います。

もうすぐ梅雨の時期になりますので、家遊び、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか?