23話「お金と仕事の関係 補足説明5」

今回も引き続き、経営者向けに書いた内容を補足説明したいと思います。

◆ 経営は、経営者が一番考える。

会社の将来像は、役員が考える。ちゃんとした羅針盤が無いと方向性が無く、従業員も戸惑います。先の見えない時もありますが、将来を見据えた経営を心掛けてください。

◆ 稼げる時に、稼ぐ。

これも大切です。事業では波があります。継続して良い事業を行う。見切りをつけて新しい事業へ転換する事も大切です。稼げる時にお金を貯め、次のチャンスに生かしてください。

◆ 一つの取引先の売上高が全体売上高の30%以上だと、その取引先が無くなると経営が苦しくなるので注意をする。他社への営業活動を続ける事。

これを注意しないとリスクを負いながら事業をする事になります。
実際に、取引先の懇意にしている役員が退任し、新役員から取引量が激減したとか、色々なケースがあります。一つの取引先が20%以下となる様、取引先を分散してリスクを軽減してください。

◆ 経営者は、資金繰りに注意をする。資金が無くなると倒産する。

◆人件費、外注費、入金サイト、支払サイト、利益率、設備投資にも注意する。

お金、人、情報が大切です。会社は、お金があれば倒産しません。経営=資金繰りと考えても良いと思います。

◆ 人件費と外注費を上手くコントロールする。労働分配率は参考程度で良い。

しかし、高すぎる場合は注意。その会社の利益が出る労働分配率を見つけるのがコツです。当たり前ですが、労働分配率が高すぎると利益を圧迫します。低すぎると従業員の給与満足度が下がります。

◆ 人は、適材適所が大切。YESマンだけを揃えない。反対意見も受け入れる度量があるか?

これ非常に難しいと思います。反対意見は、何故出るのか?を考えて見てください。色々な角度で意見が出ると良いです。

◆ 離職率の高い会社は問題である。ただし、ぬるま湯会社も問題である。人が辞める理由を考える。コロコロ担当者が変われば、お客さんは信頼出来ない。

これは、私が会計事務所へ勤めた時に経験しました。
ある社長様が、担当の挨拶時「荒尾さんで、3人目だよ。1年経っていないけど、人材豊富だね」と皮肉を言われました。長期間、同じ担当者だと変な癒着で不正を行うケースはありますが、やはり担当者は短期間でコロコロ変わらない方が良いです。
人が辞める会社は、どちらに問題(会社?採用した従業員?)があるのか?をよく考える。

◆ 経営者は、一人で判断しなければいけない時がある。孤独にも強くないと精神を病んでしまう事もある。精神力を鍛える事も大切である。

経営者になったら腹を決めてください。自分が責任を負う。平坦な道はありません。デコボコしています。逆風の時もあります。お酒の飲みすぎ等注意して、ストレス発散法を見つけてください。

◆ 人を動かす言葉を考える。自分が一番働き見本となる。嫌々働いている上司と、お客さんが喜んでくれるので一生懸命働いている上司では、大きく違う。

難しいと思いますが、人は、使うのではなく、動かすのである。

これも永遠のテーマです。部下に働く意義や喜びを伝えられると良いです。仕事をする事がお金だけや生活の為だけでなく、社会に対して何が貢献出来るのかを見つけられると良いです。非常に難しいですが、人を動かす(感動させる)言葉は大切です。

いつも最後まで読んで頂き、ありがとうございます!!