25話「個人事業主の決算について」

今年も個人確定申告の時期がやってきました。申告期限は、原則3月15日までです。税理士へ依頼している方や税理士へ依頼していない方の両方に共通する話をしたいと思います。

領収書等の整理が大変で、いまぎりぎりで利益の金額を確定しているかもしれません(笑)

本当は、前年の11月までに利益予想をすると良いです。利益予想をして思った以上の利益が出れば必要な備品を買う等、今後の事業に必要な物を購入する事により節税も出来ます。

ご自身で記帳をなさっている場合は、遅くても11月までに会計処理をまとめてください。税理士へ記帳代行を依頼している場合は、早めに利益予想をしてもらってください。

そして、一番大切なのが、翌年の事業計画(1年分)です。
年の12月までに事業計画を立てましょう。

どんな営業をするのか?
売上は年間どの位を目標にするのか?
利益はどの位だしたいか?
広告にどれだけ投資するのか?
設備投資にいくらかかるのか?
自分の思い描いたサービスとお客様の満足度はどうなのか?
人を採用するのか?
人件費はどうするのか?
研修費はどの位かかるのか?
家賃はこのままで良いか?
個人事業主から法人化をすべきかどうなのか?
お客様への新サービスは、いくらで提供するのか?
どの層のお客様をターゲットにするのか?
外注先はいままでのままで良いのか?
資金繰りは大丈夫か?
借入をする場合はどのタイミングでするのか?

色々あると思います。ポイントは、やりたい事をなるべく数字化して事業計画をしてください。事業計画が完成したら毎月、予算と実績を見比べてみましょう。出来た事や出来なかった事を分析してください。毎月が無理な場合は、3ヵ月毎でも良いです。前年比や予算比をする事で、売上や経費の分析をするとどんな理由で増加したのか?減少したのか?を把握してください。数字は、必ず理由があります。それを経営に役立ててください。

節税対策も大切ですが、一番大切な事は、コンスタントに利益を出す事。利益がちゃんとキャッシュとして現預金が増加している点もポイントです。

確定申告の期限ギリギリで慌てて計算するよりも、ちょっと早めにやってみてください。やることは同じで、必ずしなければならない事なので、先延ばししても意味がありません。

早めの利益予想と来年の事業計画をやってみてください。

それでは。良い一日を!!